【おすすめラノベ】「追い出された万能職に新しい人生が始まりました」レビュー

シフォン

追い出された万能職に新しい人生が始まりました

書籍情報

書籍名追い出された万能職に新しい人生が始まりました
著者名東堂 大稀(とうどう だいき)
レーベルアルファポリス
出版年2019年

ストーリー紹介

ペルデュ王国の「勇者パーティー」となった「暁の光」、そのパーティーリーダーのステファンから「クビ」を宣告される「万能職」のロア。「万能職」とは聞こえは良いが、実際は「雑用係」として仕事をこなす、半人前の見習いとして扱われる最下級職だ。部屋を掃除し荷物をまとめ、長年世話をしてきたパーティーの従魔である「グリフォン」と「魔狼の双子」の3匹に、別れの挨拶をすることもできないまま、追い立てられるように出て行く。

 冒険者ギルドへパーティー脱退の報告へ向かうロア。その道中いつも小遣い稼ぎのため自作の魔法薬を取引していた商人のコラルドと出会い事情を話す。そして、以前からロアの価値に目を付けていたコラルドから商会で働くことを提案される。

 「捨てる神あれば拾う神あり」コラルドの提案を受け入れ魔法薬の作成と開発の仕事をすることになったロアの新しい人生がここから始まります。

こんな人におすすめ

ここではうまくやれなかったけど、きっといつかどこかでうまくやれると信じている人に

私のお気に入りポイント3選

読んだタイミングや環境によって思うことは人それぞれ、あくまで個人的な見解として、私が好きな人物や場面などをご案内します。

1.職業選択の自由

ペルデュ王国で一人前として働くには?まず師匠を見つけて弟子入り、そして師匠に一人前と認められる必要があります。もし、一人前と認められずに辞めてしまったら?この国では「恩知らず」で、仕事を続けられない「根性なし」だとみなされ、誰も雇ってくれません。そして、7年間「万能職」のまま専門職になれず追い出されたロアも同様に、冒険者たちからみると見下す対象です。
 そんな中、魔法薬の材料を採取するロアの護衛を務めることになった冒険者パーティー「望郷」と出会います。そして、パーティーリーダーのディートリヒが、ロアの心境を察して言葉を掛けます。

あなたはどうですか?今の仕事にしがみついてないですか?罵られながら仕事を続けていませんか?今の仕事が上手くいっていないから、他でも上手くいかないとか、自分で思いこんでしまっていませんか?上手くいく保証なんてできないですが、本当に辛いなら手放して他の道に進んではいかがですか?
かくいう私も自分の才能なんてわからないですし、いまだにどんな職業が向いているのか?そもそも何がしたいのか?今の仕事が上手くいっているとも感じられず、日々悩み中なのですが……、難しいですね。

2.商人の才覚

商人は非常に逞しいです。コラルドも金の匂いのする所には必ず現れる『神出鬼没のコラルド』という異名を持つほどです。そして、ロアの才能を評価しながら、ひとりごちるかのようにメイドに話すコラルド。

ロアの才能がどういったものが具体的に言語化されてはいないものの、いろいろな雑用をこなすうえで身に着けた知識を無意識のうちに掛け合わせ知恵とする才能があり、そこに価値があると私は思います。愚直に生きていたので他の才能は欠如したのかもしれないですが。
しかし、ビジネスに繋がる人の才能を見出し先見性を見抜く商人の目?嗅覚?は尊敬します。でも、なぜかわかりませんが、そんなコラルドがハゲで安心します。

3.飼い主?

人間に飼われているのか?人間に世話をさせているのか?ロアが暁の光を追い出されたその日、従魔舎ではグリフォンが怒っている。理由はロアがブラッシングに来ないから……。

ロアが追い出されたことを知らない従魔たちが、怒ったり強がったり心配したり、3匹の会話が面白いです。怒って寝藁を撒き散らしたり、強がってもホントは寂しそうな物言い、子供ですか。

さいごに

いががでしょうか、ロアの場合は望んだものではないかもしれないですが。新しい人生が始められるなんて憧れませんか?私はリセット願望が結構強く7年サイクルでリセットしたくて堪らなくなります。ほんと、この国がペルデュ王国では無くて良かったです。「恩知らず」?「根性なし」?そうですね。すみません!自分でも何故リセットしたくなるかわからないんです。以上です。では、ありがとうございました。

ABOUT ME
シフォン
シフォン
こんにちは、ライトノベルが大好きなシフォンです!
学生時代は日常的にライトノベルを読んでいましたが、
社会人になってからはあまり読む機会がありませんでした。
しかし、最近またライトノベルの世界に戻ってきました。

このブログでは、私が読んだライトノベルの感想やおすすめの作品を紹介しています。
社会人の方々に向けて、スローライフを楽しむためのラノベ読書を提案しています。
ぜひ一緒にライトノベルの世界を楽しみましょう!よろしくお願いいたします!
記事URLをコピーしました