【おすすめラノベ】「灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない」レビュー

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない
書籍情報
書籍名 | 灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない |
著者名 | 十文字 青(じゅうもんじ あお) |
レーベル | オーバーラップ文庫 |
出版年 | 2013年 |

ストーリー紹介
暗闇の中で目が覚めるハルヒロ、洞窟のようなその場所で頭上には蝋燭が。まわりに人の気配がする、一同は蝋燭の灯りを頼りに進み、外に出る。薄明るい空の下、小高い丘の上に出た男八人と女四人の一二人。そこに現れる案内人と名乗る「ひよむー」ここが「グリムガル」であることを告げ、みんなを「オルタナ辺境軍義勇兵団レッドムーン」の事務所へ先導する。そして、十二人の男女は、訳もわからないまま義勇兵見習いとなる。
ただこの世界を生き抜くため・・・・・・。
義勇兵見習いとしてパーティを組むことになった、ハルヒロ、マナト、ランタ、モグゾーの男四人と、ユメ、シホルの女二人。ダムロー旧市街でゴブリンを相手に狩りを始める。最初は順調だったパーティだったが、ゴブリンとホブゴブリンの二匹との戦闘で、リーダー役だったマナトを失い敗走する。リーダーであり回復役のマナトを失ったハルヒロたちは、神官であるメリィをパーティに招く。メリィとの関係はぎくしゃくしながらも、徐々に打ち解け、ついにあのゴブリンとホブゴブリンに勝利する。そして、義勇兵見習いから義勇兵となる。マナトも一緒に・・・・・・
いつものようにダムロー旧市街へ向かうハルヒロたち、だが今日はいつもと違った!?
統制のとれたゴブリンの集団が見回りをしているのだ。危険を感じたハルヒロたちは、これを機にサイリン鉱山に行くことを決める。だが、サイリン鉱山はコボルトが支配する地域でメリィがパーティーメンバーを三人失った場所・・・・・・。
サイリン鉱山でメリィとハルヒロたちパーティーは過去を乗り越え進むことができるのか。悩み苦しみながらも前に進むパーティの物語、第二幕の始まりです。
こんな人におすすめ
目指すリーダー像に悩んでいるあなた、君は、君だよ、君らしくと励まして欲しい方に
私のお気に入りポイント3選
読んだタイミングや環境によって思うことは人それぞれ、あくまで個人的な見解として、私が好きな人物や場面などをご案内します。
1.リーダー論
マナトがいなくなって、誰もやる人がいなかったから、それとも成り行きかパーティーのリーダーを務めるハルヒロの悩みや苦しみ。読んでいると、ハルヒロの苦しみが自分に流れ込んできて一緒に悩まされました。メリィにそれとなく話を聞くハルヒロ、彼女が言うには、リーダーには大きく分けて2つのタイプがあるらしい・・・・・・
『独裁者タイプと、議長タイプ。名前は適当だから、あまり気にしないで』
灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない | 十文字 青
どうですか?自分がリーダーを務めないといけなくなってしまったら・・・・・・。どちらが良いとか悪いとか、正解はないですよね。パーティメンバーや戦況によって使い分ける。そんな器用なことはできないですし、結局どこかで自分の能力を受け入れて、できる範囲で対応するしかないんですかね。私はそう思います。あなたはいかがですか?
2.写し鏡
未だにランタのことがどうも好きになれない。欠点の塊のようなランタ。嫌なことを言う。
『(前略)たとえばオレに欠点があるとして、おまえらはどうなんだよ。何もねーのか?オレだけ悪人で、おまえらは聖人君子かよ』
灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない | 十文字 青
でも、ランタの行動すべてを否定できなくて、読んでいると自分の欠点と被る部分があって、なんかランタを嫌うと自分のことまで嫌ってしまいそうになってしまう。憎めない。どうですか、あなたはランタと近い言動を取ること、ありませんか?
それにしても、ランタと息ぴったりなキッカワはすごい。私は、キッカワも苦手ですが。
3.言えなかったこと
サイリン鉱山のデッドスポットとの戦闘で三人のパーティーメンバーを失った過去がある彼女、かつてのパーティの生き残りはメリィとハヤシの二人だけ。そのハヤシとの会話から、パーティはみんなメリィに頼りきっていた、戦士と肩を並べて戦って、味方のピンチを支援して、治療までこなすメリィ。そして、勘違いしたいつでも治療してくれると・・・・・・。前回は魔法が使えなくなって、治療できなくなるまでメリィは言えなかった。それが・・・・・・、
『ーハル!わたし、もうすぐ魔法が使えなくなる!あと二回!無理しても、三回が限度・・・・・・!』
灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない | 十文字 青
メリィ自信がパーティーに勘違いさせてしまっていることを認識していたのかもしれない、そのことに罪悪感を感じていたのか、ハルヒロのパーティーでは言うことができた。メリィが本当に過去を乗り越えたような、そんな胸が締め付けられるような気分になった言葉です。
あなたはどう感じましたか?
さいごに
いががでしょうか、「灰と幻想のグリムガル 」緊張感のある戦闘にハラハラするし、考え悩み行動するハルヒロたちと一緒に悩み前に進む、まるで自分もパーティメンバーになったような気持ちにさせてくれる物語です。おすすめします。
ちなみに私は、人とのコミュニケーションは不器用なんだけど、モンスターとの戦闘は器用にこなすモグゾーのことが好きだったりします。あまり無理するなよって声を掛けたいって。余計なお世話ですよね。では、ありがとうございました。