【おすすめラノベ】「ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた①」レビュー

ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた①
書籍情報
書籍名 | ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた① |
著者名 | 桂 かすが(かつら かすが) |
レーベル | MFブックス |
出版年 | 2013年 |
Story
ハロワの求人票に応募した山野まさる(23)。剣と魔法のファンタジー 箱庭世界ラズグラドワールドのテストプレイ。しかし、それはゲームではなく実在する異世界でのテストプレイだった。20年以内に滅びるというこの異世界で、ハーレムを夢に生き抜く山野まさるの異世界ライフがはじまる。
こんな人におすすめ
就職活動や転職活動などの求職活動に少し疲れ気味の人におすすめ
私のお気に入りポイント3選
読んだタイミングや環境によって思うことは人それぞれ、あくまで個人的な見解として、私が好きな人物や場面などをご案内します。
お気に入りポイント①
お気に入りポイントひとつ目は、初心者講習会です。元Aランク冒険者ヴォークト軍曹が初心者冒険者を一週間訓練します。この訓練を卒業した冒険者の死亡率が半分以下に下がるとのこと。一日中しごかれ、倒れた者は回復魔法で治療され、またしごかれる。完全にコントロールされたすばらしい初心者講習会です。
『貴様らは厳しいおれを嫌うだろう。だが憎めばそれだけ学ぶ。おれは厳しいが公平だ。男も女も、ヒューマンもエルフも獣人もドワーフもすべて平等に価値がない!おれの使命は役立たずのくそ虫どもを仕立て上げることだ。わかったか、くそ虫ども!』
ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた① | 桂 かすが
現在ではパワハラとかいろいろな問題がありそうな言葉ですね。新卒入社して1か月後に常駐先で勤務し、しごかれたことを思い出しました。1週間ではなく数年間なので、ついていけなくなり逃げ出しましたが、それでも性根は叩きなおされたと思います。マサルも同様に腐った性根が叩きなおされて感謝していました。軍曹には、その後も相談にのってもらったりと、ほんとに尊敬できる指導者だったんでしょう。羨ましい。とはいえ、私はもうあの頃に戻りたいとも、また体験したいとも思いませんけどね。今なら同じ状況になったら直ぐに逃げだすことを選択します。みなさんは、どんな教育を受けましたか?
お気に入りポイント②
お気に入りポイントふたつ目は、アンジェラ(20)です。回復魔法を覚えるために訪れた神殿で出会ったのがシスターアンジェラです。でも、彼女の回復魔法の教え方が想像するだけで痛い。自分の手をナイフで刺して治療する。人間、必要に迫られたら行動するので、確かに効果的な練習方法なんでしょうけど。。。
『痛くなければ覚えない。短期コースを選んだのは君だよ。さあ、大人しく手を開いて。手首あたりにぶっすりやってもいいんだよ?さぞかし血がいっぱい出るだろうね』
ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた① | 桂 かすが
初心者講習会のときもそうですが、回復魔法は使い方次第で本当に恐ろしいですね。ずっと苦痛を与えられる。恐怖です。
ナイフを片手にせまるアンジェラは怖いですが、それ以外は素敵です。孤児院を併設している神殿で普段から子供たちの面倒をみている彼女だからか、姉が年の離れた弟に話しかけるような、そんな話し方をするシスターはなんか好きですね。それに、ときどき照れたり動揺したりするところも良いです。今後もっと親密になれるか楽しみです。
お気に入りポイント③
お気に入りポイントみっつ目は、エリザベス(17)です。Bランクパーティ暁の戦斧の風メイジ。とても気が強いです。荷物持ちとして同行しているマサルが許せないらしい。
『あなた!誇り高いメイジなのに、荷物持ちなんて言ってへらへら笑ってるなんて!同じメイジとして許せないわ!!恥を知りなさい、恥を!』
ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた① | 桂 かすが
どこかの市長も同じようなことを言っていたような。エリザベスは気が強いですが、褒めたり、おだてると喜ぶところが、子供みたいで微笑ましいです。でも、彼女には謙虚なところもあって、苦手な魔法系統についてマサルに教えを請いにきていました。すばらしいです。私も新人のときは普通にできていたのに、最近できなくなってしまったと思います。見習わないといけない部分ですね。考えを改めます。
さいごに
いかがでしょうか、最近ハロワに行く可能性が高くなってきたので手にとった本です。求人票の検索だったり、会社選びは毎回疲れます。なので、この本みたいな求人があれば本当に応募したいです。しかし、今回は新卒入社したときのことばかり思い出してしまいました。どのような状況で本を読むかでいろいろ考えることが変わりますね。ぜひ、あなたも読んでみてください。では、ありがとうございました。

