【おすすめラノベ】「ハズレ判定から始まったチート魔術士生活」レビュー
ハズレ判定から始まったチート魔術士生活
書籍情報
書籍名 | ハズレ判定から始まったチート魔術士生活 |
著者名 | 篠浦 知螺(しのうら ちら) |
レーベル | モンスター文庫 |
出版年 | 2018年 |
ストーリー紹介
中学二年生の全生徒(200人以上)が教室ごと異世界に召喚された。そこで、異世界の王女から告げられたのは、勇者としてではなく兵士として召喚されたこと、そして服従か死かの選択。武装した兵士に囲まれるなか、逆らうこともできず指示に従う生徒たち。最初におこなわれたのは魔力判定による選別。「魔眼の水晶」に手で触れることにより、魔力の資質が判定される。順番に選別されていく生徒たち、そして国分 健人(こくぶ けんと)の番になり水晶に触れるも・・・・・・、何の変化もおこらなかった。彼に下されたハズレ判定。他の生徒たちが馬車に乗り移動するなか、役立たずの烙印を押された健人は、厄介払いのため森へ行くことを命じられる。
真っ暗な森のなかを進むケント、突如あらわれたゴブリンの集団に襲われる。制服ごと肉を食い千切られる。そして死の間際、彼の能力が発揮される・・・・・・!?どうにか、生き延びたケント。チート能力に気付いたケントの同級生を救うための物語が今はじまる。
こんな人におすすめ
校舎の匂いと伴に思い出す小中学生時代の異性との会話そして感じる理不尽、やるせない青春時代の気持ちを思い起こしたい人におすすめ
私のお気に入りポイント3選
読んだタイミングや環境によって思うことは人それぞれ、あくまで個人的な見解として、私が好きな人物や場面などをご案内します。
1.「めっ!」されたい
ギルドでケントに最初に声を掛けてくれたミューエルさん。フワフワ桃色の髪に猫耳猫尻尾、天然ぽいっふわっとした雰囲気を纏いながらも、時に叱っていただけます。上級生のお姉さんに自分だけ特別に可愛がっていただいているような、そんな至福の瞬間を味わってみませんか?
『また、僕なんか……なんて言って、駄目だよ、めっ!』
ハズレ判定から始まったチート魔術士生活 | 篠浦 知螺
ただし、職場とか現実世界で「めっ!」されたら逆に怒りますけどね……。あくまで本を読んでいる間は幸せにしてくれます。
2.僕っ娘の可愛さ
ケントが初心者講習に参加したときに出会ったマノン。水色のサラサラヘアーとショートカットがイケメンです。そんなマノンと講習後しばらくして一緒に庭師見習いの仕事をすることに。そして・・・・・・、ハプニング発生。それからの僕っ娘マノンが可愛いです。話していてニヤニヤしてしまいそうな可愛さを味わえます。同級生の女子をからかって遊んでいるような、周りから見るとじゃれあっているような、そんな懐かしい雰囲気が楽しいです。
『でも、ちゃんと食べないと、大きく・・・・・・いや、強くなれないよ』
ハズレ判定から始まったチート魔術士生活 | 篠浦 知螺
『ケーンートー・・・・・・』
もちろん現実世界では言いませんよ。ただのセクハラですからね・・・・・・。あくまで本を読んでいる間は幸せにしてくれます。
3.自分をポンコツなんてもう言わない
ケントが自分をポンコツと言ったときに、領主のクラウスに怒鳴られました。まとめると以下のような感じかな。
- 努力しても一生駄目な人間なんていない。今は駄目でも見方を変えれば伸び代を持っているということ。
- そいつがどうやったら伸びるのか可能性を引き出してやるのが、上に立つ人間の仕事。ぱっと見で駄目だからって切り捨ててはいけない。
- 自分には才能が眠っている。それを見つけ出すために色んな仕事をして、多くの失敗をして、多くを学べ。自分が輝く方法が必ず見つかる。
何歳になっても「行動」し「努力」することで「未来」を切り開いてくれると思います。
さいごに
いかがでしょうか、「ハズレ判定」⤵からの「チート」⤴で、下がって上がるタイトルにくすぐられて手にした本でした。私にとっては中2の教室をファンタジー世界に置き換えたような、懐かしい匂いを感じることができて面白かったです。おすすめです。
ほんとに・・・・・・、どう感じるかは人それぞれですね。では、ありがとうございました。