【おすすめラノベ】「魔法科高校の劣等生(①・②)入学編<上・下>」レビュー
魔法科高校の劣等生(①・②)入学編<上・下>
書籍情報
書籍名 | 魔法科高校の劣等生①入学編<上> 魔法科高校の劣等生②入学編<下> |
著者名 | 佐島 勤(さとう つとむ) |
レーベル | 電撃文庫 |
出版年 | 2011年 |
Story
西暦2095年、魔法が現実の技術として確立した世界。ただし、魔法の使用には才能が必要であり、使える者と使えない者が存在する。さらに、使える者のなかでも才能の有無による格差があり、差別意識が存在する。魔法科高校でも同様に。
物語は兄妹の司波達也と司波深雪が国立魔法大学付属第一高校に入学した日から始まります。深雪は主席入学を果たし、一科生(通称「ブルーム」)として優等生として知られています。一方、達也は欠陥を抱える二科生(通称「ウィード」)として入学します。兄妹はさまざまな人々と出会い、新入部員獲得合戦の騒動や後の事件に巻き込まれるなど、波乱の日々を送る。
こんな人におすすめ
高校進学で後悔された人や、高校生活が苦痛だった人におすすめ
私のお気に入りポイント3選
読んだタイミングや環境によって思うことは人それぞれ、あくまで個人的な見解として、私が好きな人物や場面などをご案内します。
お気に入りポイント①
お気に入りポイントひとつ目は、深雪の敬愛です。兄が周りの女子と関わることに嫉妬し、蔑まれることに激怒し、認められることに喜び、ときには兄の言動に叱咤し励ましの言葉を掛けてくれます。また、兄の気持ちを察してもくれます。自分が兄であれば、これほど心を癒してくれる妹がいることは幸せでしょう。想像するだけで心が安らぎます。
『仮令わたし以外の全人類がお兄様を中傷し、誹謗し、蔑んだとしても、わたしはお兄様に変わることのない敬愛を捧げます』
魔法科高校の劣等生②入学編<下> | 佐島 勤
現実でこんな言葉を掛けられたら…照れながらも頑張ってしまいます。これ以外にもいろいろな言葉を掛けてくれます。すべての言葉に兄への思いやりや優しさが感じられます。兄妹の会話を読むと、自分も心が満たされて現実を忘れさせてくれます。
お気に入りポイント②
お気に入りポイントふたつ目は、七草真由美の魅力です。彼女の普段の小悪魔的な一面と、大勢の生徒を前にしたときの凛とした生徒会長としての姿勢、とても憧れます。彼女と司波達也との会話を通じて、その両面を間近で体験することができるので、まるで自分が特別扱いされているかのようで胸が高鳴ります。
『ねっ、ねっ、もしかして、運命感じちゃった?』
魔法科高校の劣等生①入学編<上> | 佐島 勤
胸の前で両手を握って拳を作り、顔を見上げる格好で迫ってくる真由美。
彼女の小悪魔的な言動を読むと、からかわれているのがわかっていても、ついつい嬉しさで顔が笑顔になってしまう。そんな幸せな気持ちにさせてくれます。
お気に入りポイント③
お気に入りポイントみっつ目は、自己肯定感がアップすることです。社会で働く中で、他人と比べて自分を卑下することは、誰しもが経験することかもしれません。そんなとき、作中に登場する千葉エリカと剣道部の壬生紗耶香の剣の勝負で、エリカの壬生への言葉は自己肯定感を高めるヒントになります。
『うん。先輩は、誇ってもいいよ。千葉の娘に本気を出させたんだから』
魔法科高校の劣等生②入学編<下> | 佐島 勤
努力が報われることは保証されていませんが、今更ながらに「過去の自分と比べて少しでも成長するように、未来の自分のために努力を続けることで、確実良い方向に進んでいく」、そう考えさせられました。
さいごに
いかがでしょうか、私が社会人になって初めて購入したラノベで、以降のラノベライフのきっかけになった本です。仕事の疲れを癒し励まされ、明日への活力を与えてくれました。持っている方は、ぜひ読み返してみて、新たな気づきや感動を味わってください。まだの方は、ぜひ手に取って読んでみてください。